2016年6月21日火曜日

(143)「ではどうしてこれを?」


「ではどうしてこれを?」
「おまえはすでに二度、たくわえたものを失った。一回は泥棒に盗まれ、一回は首領にやってしまった。わしは年寄りで、迷信深いアラブ人だから、ことわざを信じている。『一度起きたことは二度と起こらない。二度起きたことは必ず三度起きる』ということわざがあるのだ」
二人はそれぞれの馬に乗った。



パウロ・コエーリョ著;山川絋矢・山川亜希子訳(1994)『アルケミスト ー 夢を旅した少年』地湧社、pp188



錬金術師は金塊4つに分け、一つは修道士に、一つは自分に、もう一つは少年に渡しました。そして残りの一つは、修道士に対して少年のためにとって置くように依頼しました。その理由が上記です。少年と錬金術師の別れのときが近づいてきました。





今日のインプット

なし

2016年6月20日月曜日

(142)「これはあなたにあげよう」


「これはあなたにあげよう」と彼は言って修道士にその一つを差し出した。「あなたの巡礼者に対する親切のお礼です」



パウロ・コエーリョ著;山川絋矢・山川亜希子訳(1994)『アルケミスト ー 夢を旅した少年』地湧社、pp187



錬金術師は、憩いの場を提供してくれた修道士に金塊をあげました。パスタは、海外旅行中でも安心して楽しめる料理です。





今日のインプット

なし

2016年6月19日日曜日

(141)なべが冷えた時、修道士と少年はそれを見て目がくらんだ。


なべが冷えた時、修道士と少年はそれを見て目がくらんだ。鉛はなべの形に固まっていたが、すでに鉛ではなかった。それは金になっていた。
「私もいつか、この術を習えますか?」と少年はたずねた。
「これは私の運命だ。おまえの運命ではない」と錬金術師は答えた。



パウロ・コエーリョ著;山川絋矢・山川亜希子訳(1994)『アルケミスト ー 夢を旅した少年』地湧社、pp187



これまであまり見せ場のなかった錬金術師ですが、少年との別れの前に、鉛を金にして見せました。少年を弟子と認めた錬金術師が、「これは私の運命だ。おまえの運命ではない」と言うのは、鉛を金に変えるだけが錬金術師の条件ではないと伝えたかったのではないかと思います。





今日のインプット

なし

2016年6月18日土曜日

(140)「戦争は長引くと思いますよ」


「戦争は長引くと思いますよ」と彼は修道士に言った。
修道士は困っていた。隊商が、戦争を終わるのをギザでずっと待っているからだった。「しかし、神の意思が行われているのです」と修道士が言った。「その通りです」と錬金術師が答えた。



パウロ・コエーリョ著;山川絋矢・山川亜希子訳(1994)『アルケミスト ー 夢を旅した少年』地湧社、pp186



錬金術師と修道士の会話。戦争ですらも、人間の意志と政治の結果と考えずに、神の意思と考えるところは、この物語で徹底して形をかえて記述されています。美しい海も、神の意思がそうさせているからなのかもしれません。





今日のインプット

なし

2016年6月17日金曜日

(139)錬金術師は修道院の門をたたいた。


錬金術師は修道院の門をたたいた。黒い服を着た修道士が門のところに現われた。二人はコプト語でしばらく話していたが、錬金術師は少年に中に入るように言った。
「しばらくの間、台所を使わせてくれるように頼んだのだ」と錬金術師はにっこり笑って言った。



パウロ・コエーリョ著;山川絋矢・山川亜希子訳(1994)『アルケミスト ー 夢を旅した少年』地湧社、pp186



ピラミッドまで3時間のところに来て、少年と錬金術師は修道院に寄ります。錬金術師がなにやら料理を始めるようです。コプト語は昔のエジプトで使われていた言葉です。





今日のインプット

■読書 20分


読書は、拾い読みとまとめ作成。

2016年6月16日木曜日

(138)次の日、首領は少年と錬金術師に別れを告げ、


次の日、首領は少年と錬金術師に別れを告げ、二人の望むところまで護衛隊をつけてくれたのだった。



パウロ・コエーリョ著;山川絋矢・山川亜希子訳(1994)『アルケミスト ー 夢を旅した少年』地湧社、pp185



自身を風に変えることができた少年は、とうとう旅団から解放されました。あとは宝物の待つピラミッドに向かうだけです。アジアに旅行に来て、電車が時間通り来るのは日本くらいなものであることを痛感します。





今日のインプット

■読書 30分


読書は、拾い読みとまとめ作成。

2016年6月15日水曜日

(137)男たちは少年の魔術に恐れおののいた。


男たちは少年の魔術に恐れおののいた。しかし、ほほ笑みを浮かべている二人の男がいた。錬金術師と首領だった。錬金術師は完璧な弟子を発見したからであり、首領はその弟子が神の栄光を理解したからだった。



パウロ・コエーリョ著;山川絋矢・山川亜希子訳(1994)『アルケミスト ー 夢を旅した少年』地湧社、pp185



少年の偉業に喜ぶ二人です。自陣が壊滅的な被害を受けた首領は、喜んでいる場合ではないはずです。治安が悪そうですが、こういう街は歩いていて発見が多くて面白いです。




今日のインプット

■読書 1時間30分


読書は、拾い読みとまとめ作成。

2016年6月14日火曜日

(136)シマムがやんだ時、すべての人は少年がいた場所をみた。




シマムがやんだ時、すべての人は少年がいた場所をみた。しかし、少年はもうそこにはいなかった。彼は、野営地の反対側にある、砂に埋まった見張台の横に立っていた。



パウロ・コエーリョ著;山川絋矢・山川亜希子訳(1994)『アルケミスト ー 夢を旅した少年』地湧社、pp185



少年は、風になることができました。このとき、少年はどんな感じで立っていたのでしょうか。魂との対話によりやっと自分を風に変えることができて、精根尽きた感じか、それとも、旅団への宣言どおり自身を風に変えて誇らしい感じか。
最近、朝が来るのが楽しみです。何かを変えて祝杯をあげた夜よりも、何かを変えようとする朝のほうが、わくわくします。





今日のインプット

■読書 1時間30分


読書は、拾い読みとまとめ作成。

2016年6月12日日曜日

『No.1アナリストがいつも使っている投資指標の本当の見方』

吉野貴晶(2015)『No.1アナリストがいつも使っている投資指標の本当の見方』日本経済新聞出版社



<きっかけ>
・株式投資のうち、バリュー投資に興味があった。
・投資家や債権者に向けた資料を作る機会が増えてきた。



<読む前に期待したこと>
・投資家に対して、経営状態が改善していることを説明するのに必要な指標を知る
・自分が株式投資をする際にスクリーニングする手法を知る



<実際に読んでみて>
・全ての指標がよい銘柄はない。PBRが低くて放置されている銘柄は、ROEも低い。また、経常増益率が高い銘柄は、すでにPERが割高になるまで買われている(LOC146)。


・株式投資では、投資期間の決定が何よりも重要。「損が出ても、売らなければ確定しない。長く持っていれば、そのうち値上がりするかもしれない。上がったら売ればいい」(LOC154)という考え方が一番合理的でない。


・超長期の投資ならPBRを使った戦略が良い。中期の投資ならPERを使った戦略が良い(LOC172)。


・業種別の自己資本比率平均が記載あった(LOC515)。こういう業界による指標が頭に入っている人になりたい。医薬品の自己資本比率が69.0%と、一番高いのは、借入をしてビジネスを行うにはリスクが高すぎる(研究開発に投じた費用が回収できないかもしれないし、訴訟により一時的なキャッシュアウトに加えて特別損失が発生するかもしれない)からだと考えた。


・PBRは、解散価値である1倍を基準とする一方で、PERは15倍を基準として考える(LOC563)。単純に考えれば(最終利益がすべて株主に配当されるならば)、15年で投資した分をインカムゲインで回収できたことになる(LOC578)。


・PERは不確実性が高く、成長の余地が少ない業種のとき、慎重に評価されるため低くなる傾向がある(LOC608)。銀行のPERは平均9.5倍で、全業種の中で一番低い。


・株価売上高倍率(PSR、Price to Sales Ratio)は、非常時で見通しが立ちづらいときに役に立つ(LOC930)。赤字の会社でも使えるかもしれないと思った。


・金融機関の投資指標は、PBR、配当利回り、PER、ROE,増益率、リビジョンを、投資期間や投資環境に合わせて使う(LOC1706)。


・7年を超える超長期投資は、毎年銘柄を見直して、低PBR銘柄を選びなおす(LOC1902)。



<その他>
・KINDLEで読みました。グラフと文章が連動していると、別のページになってしまうのが読みづらかったですが、全体的には違和感なく読めました。


・むかし、ある会社の社長が社内向けに、「我が社は、○○の発表後、PBRが高くなり、株式市場から高く評価されています」と話していたけど、経営者の目線で見ると、PBRが高くなったほうが、実力以上に買われているということになるので、ポジティブなんだろう。ただ、長期的には企業価値を高めて、割高だったPBRに応えていかないと、市場では過熱感から株は売られるだろうな。





今日のインプット

■読書 1時間55分


読書は、拾い読みとまとめ作成。

2016年6月9日木曜日

(135)その日、シマムはかつてないほど吹き荒れた。


その日、シマムはかつてないほど吹き荒れた。その後何世代にもわたって、砂漠の最強の首領に挑戦して自分を風に変え、軍隊の野営地をほとんど破壊した少年の伝説を、アラブ人たちは語り伝えることになった。



パウロ・コエーリョ著;山川絋矢・山川亜希子訳(1994)『アルケミスト ー 夢を旅した少年』地湧社、pp184-185



映画化するなら、この文章から始めるかな。野営地を破壊されてしまって、軍隊の人たちは大打撃だろうに。






今日のインプット

なし


2016年6月8日水曜日

(134)少年は大いなる魂に到達し、


少年は大いなる魂に到達し、それが神の魂の一部であることを知った。そして、神の魂はまた彼自身の魂であることを悟った。そして、一人の少年が、彼自身が、奇跡を起こすことができると、知ったのだった。



パウロ・コエーリョ著;山川絋矢・山川亜希子訳(1994)『アルケミスト ー 夢を旅した少年』地湧社、pp184



荒川弘『鋼の錬金術師』は、あまり真剣に読んだことはありませんが、「一は全、全は一」みたいな台詞があったと記憶してます。やはりこの『アルケミスト』をリスペクトしてできた漫画なのではないかと、あらためて思うのでした。真理に到達した少年は風になることができました。しかし、ここで意地悪なことを考えてみると、少年は実は風になっていないのかもしれません。思い出してください。太陽と対話するために、風はいつもより強く吹きました。太陽が自分の限界を告白したときも、さらに風は強く吹きました。少年は崖の上にいました。少年はただ、強い風にゆられて飛んで行ったのではないでしょうか。

正常と狂気、善と悪、意識と無意識に明確な区別がないように、この解釈も間違っているとはいえないものの、正しいともいえないでしょう。写真は、海と空、昼と夜、雲と波の境界線が限りなく曖昧な世界です。ごりらは、境界が曖昧なものが好きです。

ごりらの人生を振り返ってみると、異なるものとの境界を行き来することを楽しむことができたと思います。小学校では、同級生は怖くて腫れ物扱いだった留学生のブラジル人と友達でしたし、中学校では、学校の成績はよいものの、多くの先生からは嫌われていて、休み時間に図書館で一緒に過ごすのはいわゆる不良でした。社会人になってからも、すすんで海外に飛び出して、異邦人として仕事をしています。





今日のインプット

なし

2016年6月7日火曜日

(133)彼は祈り始めた。


彼は祈り始めた。それは、いまだかつて一度も行ったことのない祈りだった。



パウロ・コエーリョ著;山川絋矢・山川亜希子訳(1994)『アルケミスト ー 夢を旅した少年』地湧社、pp183



風になるため、少年は祈り始めました。海外旅行中に道に迷ったごりらも、祈り始めました。






今日のインプット

なし

2016年6月6日月曜日

(132)「すべてを書いた手と話してみなさい」


「すべてを書いた手と話してみなさい」と太陽が言った。
風は喜びの雄たけびをあげ、それまで以上に強く吹いた。テントは地面につないだ網がちぎれて吹き飛び、動物たちはくさりが切れて自由になった。



パウロ・コエーリョ著;山川絋矢・山川亜希子訳(1994)『アルケミスト ー 夢を旅した少年』地湧社、pp183



太陽も、匙をなげました。風は太陽にも限界があることを喜び、これまで以上に強く吹き荒れます。砂漠も、風も、太陽も、人間を風に変える術を知りませんでした。すべてを書いた手とは、たぶんメタファーのことだと思います。答えは、いつも自分の中に。
いろんな喫茶店で勉強するのですが、丸テーブルは、書類の出せる面積が少ないため、勉強しづらいです。





今日のインプット

なし


2016年6月5日日曜日

(131)太陽はしばらく考えていた。


太陽はしばらく考えていた。風は耳をそばだてて聞いていた。そして太陽の知恵にも限界があるということを、世界の隅々まで知らせたかった。大いなることばを話すこの少年の希望を、太陽でさえかなえてやれないということを吹聴したいと思った。



パウロ・コエーリョ著;山川絋矢・山川亜希子訳(1994)『アルケミスト ー 夢を旅した少年』地湧社、pp183



自身を風に変えたい少年の問いに、太陽は答えに詰まります。風は、最高の知恵者である太陽が答えられないことを、世界に知らしめようとしています。写真は、飛行機の窓からの一枚。飛行機に乗っていろんなところに行くのが好きです。翼の近く以外だと、雲一面の空を見ることができます。トイレが近いので、窓際に乗れるのは限られた機会です。





今日のインプット

なし


2016年6月4日土曜日

『起業のファイナンス』

磯崎哲也(2015)『起業のファイナンス』日本実業出版社



<きっかけ>
・資金調達の仕事をしていて、関連する知識を持っておきたいと思った。


<読む前に期待したこと>
・金融機関に対して、逆に提案できるような資金調達の方法がないか知る
・創業赤字の会社が、投資家に対してどんなストーリーを話すことで我慢してもらうか知る
・自分がスタートアップの会社を買収する側になったとき、気をつけることを知る
・その他、資金調達する際に調達先との交渉で気をつけることを知る



<実際に読んでみて>
・シリコンバレーでは、対象となる会社を定めてM&Aをされることを目的として設立される会社もある(LOC684)。そういった会社は、買取価格が上がるような施策を短期間で行うだろうから企業買収の際には、設立の経緯を確認したい。


・一見すると普通の企業であっても、反社会的な団体であることもあるため、素性の分からない人を株主や取引先にしてはならない。上場審査ではねられることがある(LOC834)。企業買収の際にも気をつけたい。


・少し事業がうまくいくようになると、ベンチャーキャピタルや証券会社からは、早く上場するように薦められるが、事業自体に成長性がなければ、言うがままにされて、企業価値を最大化する機会を逃す可能性があるので注意(LOC856)


・金融機関に勤めていた人は、経営計画を作ったり経営管理をするのが得意な人が多いが、どんな起業が向いているのかわからないことが多い。そんな人にはアドバイスできることはない(LOC1083)。逆に言えば、金融機関の人は経営計画を見たり経営管理をするのは得意ということなので、今度からその得意なところを教えてもらうようにしたい。


・事業計画書についてはEXECUTIVE SUMMARYを最初に持ってくる。次に、会社概要、外部環境、数値計画、検討している資金調達の概要や資本政策を入れる(LOC1735)。今まで自分で作ったときは、「外部環境」と「検討している資金調達の概要や資本政策」が不足していた。


・数値計画で、今まで作ってきた経営計画で具体的でなかった箇所を記載する(LOC1755)

広告費・販売促進費
人件費
賃料


・投資家に事業計画をプレゼンする時は、投資家の目線になって、CF、企業価値を中心とした情報を盛り込む(LOC1985)。


・事業計画には、業界内での競争が将来どうなるかを記載すると説得力が増す(LOC1985、1995)


・投資家の前では、「企業の価値はカネじゃない」とは言ってはいけない(LOC2043)。言ってしまったことがあったような気がする。


・事業計画を策定する際には、一人当たり売上高や原価率といった上場企業の財務データを部分的に活用することがお勧め(LOC2201)。海外であっても活用してみたい。


・投資家はexitから逆算し、株式は権利を細かく分割したものと捉える。投資家向けの資料にはどうやってexitできるかを盛り込む(LOC2337-2356)。また、投資をうけているファンドは何年期限があるか、どういった業種、段階の企業に投資をしているのか、担当者は何年くらいで異動になるのかを知っていることで計画が立てやすくなる(LOC3791-3801)。


・提出資料に間違いないことの「表明および保証」が重要となる。最近は反社会的勢力に関係していないことも盛り込むのがトレンド。企業買収も気をつけたい(LOC3910)。


・日本では、優先株式を発行している場合、登記で明らかにされる。逆に言えば、海外では登記で明らかになっていない場合があるということだ(LOC4313)。


・企業の利害関係者にとっては、将来CFを最大化することで企業価値が最大化されるのがよい起業となる。創業赤字の会社がシステム投資を行うときは、目先の利益を追いかけるよりは、将来CFが増えることを説明するのが財務的な説明ということだな(LOC4458)。




<その他>
・周りで起業する人が増えると、自分もできるかもしれないと思い、実際に挑戦する。その挑戦を見てまた別の人が起業する・・・・・・という刺激の連鎖がシリコンバレーやボストンで起きている(LOC403)。わが身を振り返ってみると、まさにそう思う。海外で働いてみて、起業している人と接触する機会が多く、自分もできるかもしれないと思ってしまう。


・投資家に見せる経営計画は、「野望」の部分と、「常識的」な部分に分けて考える必要がある(LOC1855)。確かに、いつも社内予算比の入った資料を金融機関の方に見せてもいいの迷っていた。


・福利厚生費は人件費の14%が普通というのは、基準として助かる情報だった(LOC1871)。


・1億円の当期利益が出ていて、PERが20倍くらいとなる投資が集まった結果、時価総額が20億円くらいになるのが日本で上場できる最低のライン。これも役に立つ基準だった(LOC1965)。


・投資契約書では、「提出された財務諸表は、一般に公正妥当と認められた会計基準に準拠されて作成されている」と記載されることが多いが、公認会計士のチェックを受けていない場合は、「重要な点について誤りはありません」程度に書いておくのが実態に即している(LOC3910)。


・コンサルタント出身の頭のよい社外取締役を招聘しても、そういった人は、10回に1回しか成功しないものの、リターンが100倍のプロジェクトには反対する傾向がある(LOC4498)。社外取締役にイノベーションを推進する役割を期待することは難しいかもしれない。


・日本では、取締役はたたき上げた人の勲章といった位置づけだが、米国では、株主の代理人が取締役で、事業は執行役が行う(LOC4618)。その場合、機密情報を少数の人に開示しながら経営をスピーディに進めることが求められる。日本の取締役会も米国スタイルに将来なるだろうとごりらは予測する。


・KINDLEで読みました。使い勝手については、また今度まとめます。







今日のインプット

■読書 1時間35分


読書は、拾い読みとまとめ作成。

2016年6月3日金曜日

(130)「それで、おまえはわしにどうしてほしいのかね?」


「それで、おまえはわしにどうしてほしいのかね?」と太陽がたずねた。
「あなたに助けていただいて、私を風に変えたいのです」と少年が答えた。
「わしは創造物の中で最も賢い者だと言われている」と太陽が言った。「しかし、わしはおまえを風に変える方法は知らない」



パウロ・コエーリョ著;山川絋矢・山川亜希子訳(1994)『アルケミスト ー 夢を旅した少年』地湧社、pp182-183



太陽との対話を続ける少年ですが、太陽ですら、少年を風に変える方法を知りませんでした。太陽を敬うのは、エジプトの太陽神崇拝に始まり、日本でも天照大神があります。





今日のインプット

なし

2016年6月2日木曜日

『影響力の武器 ―なぜ、人は動かされるのか』

ロバート・B・チャルディーニ著;社会行動研究会訳(2014)『影響力の武器 ―なぜ、人は動かされるのか』誠信書房



<きっかけ>
・研修の教科書(英語)の日本語版があったため、内容を密輸入したい。
・管理職になって、自分のスキルを高めることと同じくらい、メンバーをグループの目標に向けて自律的に行動させることが大事だと感じている。



<読む前に期待したこと>
・「同じ土俵で説得する」「長期的かつ継続的に相手の利益になることを気づかせる」ことで説得することが多いと感じている。それ以外に何か使える方法はないか、ノウハウの本として読んでみる。
・論文として読んでみて、論理的におかしいところがないかどうか見る。
・研修に貢献できるアウトプット(質問・エピソード)を考える。



<実際に読んでみて>
・人は、誰かから恩恵を受けたら借りがあるような気持ちになる返報性を利用する(pp35-94)。毎回こういった、社会学で明らかになった人間の行動に関する理論に触れると思うのが、「その行動原理を知っている人と、知らない人に行動に差はあったか」ということが気になる。医師にアンケートを送るさい、20ドルの小切手を先に同封して送った場合は、20ドルをアンケート送付後に進呈する場合よりも多くの回答が得られたという(pp93-94)。20ドルの小切手を先にアンケート回答前に同封して送った場合で、①医師に事前に返報性の原理を教えた場合と②教えなかった場合にどのように行動が変わったのか知りたい。


・寄付を依頼する場合、始めに挨拶の決まり文句を聞いてみて、「気分は上々」といった回答を引き出したあと、貧しい人への寄付をお願いすると成功率が高まる。これは、恵まれた環境にあると自分でひとたび認めると、けちな人間だと思われるのを気まずいと感じるため(pp115)。この論理がより説得力をもつためには、始めの問いに対して「元気でない」と回答した人間が、寄付を断る割合が高い必要があるが、実際どうだったのだろう。


・人は、自分の発言と行動が一貫していたいと言う欲求がある(pp97)。この一貫性の欲求を利用して、朝鮮戦争時に中国人は、アメリカ人捕虜に対して反米的なエッセイを書かせて、自白よりも有効に協力を引き出した(pp118)。また、収容所でも政治エッセイコンテストを主催し、全体的にアメリカを支持しつつも、中国の見解を一つか二つ認めているエッセイをあえて優秀作にすることで、コンテストの参加者を増やした(pp130)。そういえば、ががーりん所長(→こちらで登場)も、初顔合わせのときは、「日本企業と取引できてうれしい。日本企業は誠実で約束を守る」と言っていた。これも、ごりらの会社を自分の都合の良いようにコントロールするための技術だったのだな。


・従業員に会社でのキャリアの目標について、人事考課の面接で語ってもらうのは一貫性の欲求を利用したうまい例だと気がついた。従業員としては、よい人事考課を得るために一生懸命会社に対して何が長期的に貢献できるか考えてキャリアを話し、その一貫性を取ろうと行動に移してくれる。


・「他人に見えるような形で自分の立場を明確にすると、一貫した人間に見られたいばかりに、その立場を維持しようとする強い気持ちが生じ」(pp134)る。新しい環境で自己紹介するときは、自分ができることの2割増くらいのことをできると宣言したほうが、実力が伸びるのかなと感じた。


・スタッフの継続してほしいよいところをみんなの前でほめるのも、一貫性を利用したうまいやり方だと貴がついた。オバマ大統領は、2009年にノーベル平和賞を受賞したからこそ、世界平和のために活動するように一貫性を保たなければならないと感じて、2016年にキューバと広島を訪問したのかもしれない。ノーベル財団の戦略恐るべしだ。


・頼みごとをする側が類似性を操作して、行為と承諾を得るのは、似通った経歴や趣味を強調すること(pp281)。これは、私たちが自分に似ている人を好むため。


・好意を利用して承諾の決定を操作しようとする相手に対しては、相手に対して過度の好意をもっていないか敏感になり、相手と、相手の申し出の内容を切り離して考えること(pp320-322)。


・権威者の影響力による有害な効果から自分自身を守るには、「この権威者が本当に専門家か」「この専門家は、どの程度誠実か」を問うことが有効(pp371-372)。権威については、スーツが重要と学んだ(pp358-360)。確かに、外資系コンサルタントは、いいスーツ着ている。



<その他>
・保険の電話セールスにおいて、予約の電話を入れてきた顧客に自社を選んだ理由を話させることで、コミットメントを強める効果が観察された(pp121)。ごりらも転職エージェントから同じことを聞かれました。今から考えるとコミットメントと一貫性を利用したうまい作戦だったのだと思う。




今日のインプット

■読書 30分


読書は、拾い読みとまとめ作成。

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