2012年12月14日金曜日

『ジグβは神ですか』

森博嗣(2012)『ジグβは神ですか』講談社

<きっかけ>
・森博嗣氏のギリシャ文字シリーズは全部読んでおり、その最新作だったため。


<読む前に期待したこと>
・次の次の旅の写真シリーズのタイトルの参考になりそうな「型」を探す(例;●●する●●その●●、●と●と、僅かな●●と)。
・おしゃれな表現が見つかったら英訳して日常表現で使えるようストックとする。


<実際に読んでみて>
・タイトルについては、章のタイトル「●●と●●について」が見つかった。
・表現について。とりあえず3箇所みつかった。


シーン1:犯人の動機について海月に聞く加部谷(pp322)
「おかしいなぁ、矛盾していませんか?」加部谷は、海月を見た。
「個人を想定していない、と言ったはずだ」海月は無表情で答えた。「ただ、それくらいの矛盾はなんでもない。自分のプロジェクトを成功させるために、頭の良いものならば、単純な手法を選択し、複雑な飾り付けを施す。矛盾しているように思わせることだって、結果的に利となる」

(英訳案)
"That might be odd. What he has asked her conflicts what he has been doing, doesn't it?" Ms. Kabeya looked at Mr. Kurage.
"I didn't premise that a certain individual did it, you know." Mr. Kurage replied with an any expression. "However, such a tiny conflict does not matter. A wise person would adopt the simple way first and intentionally make it complicated in an effort to make his or her project successful. By showing a conflict in a sence, he or she can finally realize his or her intention."



シーン2:動機を明らかにしようとする傾向について語る海月(pp323~324)
「なるほどね」山吹は溜息をついた。「いや、すっきりするなんて、どだい無理な話だよ。たとえば、その人が帰国して、殺人容疑で逮捕されたとしても、自分がすべてやりましたと供述しても、それでもすっきりしないんだから」
「そこまで供述しても、まだ、それが真相だと証明されたわけではない」海月が淡々と話す。「僕たちがここでいくら話しても、僕の推理にいくら納得しても、でも、真相はここにはない。警察が証拠を掴んで、犯行を立証できたとしても、真相かどうかはわからない。ただ、平均的な、言葉としての一時の解釈があるだけだ」
「それでも、テレビを見ている人たちは、やっぱり、納得がしたいんですよ」雨宮が言った。「どうして犯人はこんなことをしたのか。どんなふうに考えたのか。もしそれが異常だとしたら、どうしてそんな異常な人間になってしまったのか。それを説明してほしいんです。その説明を聞かないと安心できないんですから」
「その安心というやつは、結局のところ、そういった犯罪と自分の距離を取りたいという心理だと思う」海月が説明した。「大衆は、犯行の動機が理解できないことで、自分との距離が遠いと確認したい。だから、異常ならば異常で大いにけっこうなんだ。異常だというレッテルを貼ることで処理ができる。自分のごく身近に、そういう異常さがなければ、それで良い」

  (英訳案)
"I see," Mr. Yamabuki sighed. "But it is difficult for ordinary people to feel refreshed to understand the story. If that culprit went back to Japan, was arrested for the murder, and made a confession of perpetration, that would not entirely make us to feel refreshed."
"If he made a confession, we could not always say that this would be proved to be a truth." Mr. Kurage added in a straightforward manner. "We cannot come down to the truth however much we talk and however you are convinced by my reasoning. Even if the police found the evidence of the murder and proved the guilt, we could not make sure whether it was true or not. What we can realize is just an average, verbal interpretation. That's it."
"However, TV audience wants to be convinced" said Ms. Amamiya. "What made the culprit commit a crime? What did the culprit think when he or she was committing a crime? If we regard him or her as abnormal, what made him or her abnormal? Everyone wishes to know them. Everyone is not relieved unless he or she listens to its story of the background."
"That kind of relief is a psychology that all of them are hoping to separate themselves from such a crime." Mr. Kurage explained. "Ordinary people want to make sure of the difference from the crime by confirming how abnormal the culprit's motivation is. Therefore, the more abnormal his or her motimation is, the more ordinary poeple are relieved. They can label it as an abnormal incident. It is enough just to separate  themselves from such an abnormal incident."



シーン3:25年ぶりに再会した水野と瀬在丸の会話(pp300)

「保呂草さんは、お元気かしら?」
「あ、あの……」水野は辺りを見た。川西が見ている。松沼も車から降りてきていた。
「良いのよ、答えなくても」瀬在丸はにっこりと頷いた。
「よくは知らないのですが、元気だと、風の噂に」水野は答える。
「それはまた、素敵な風ですこと」

(英訳案)
"How about Horokusa san? Is he fine?"
"W, Well......" Ms. Mizuno looked around. Mr. Kawanishi was still monitoring her. Mr. Matsunuma was also standing near her.
"No need to answer." Ms. Sezaimaru nodded her head with a smile.
"I'm not sure, but a wind told me he was fine." answered Ms. Mizuno.
"It was a nice wind, wasn't it?"



<その他>
以下ねたばれ含みます。

・赤柳探偵はなんと女性でした。水野涼子と名乗っています。Vシリーズに登場していた香具山紫子ではないかとリードさせるような表現があるのですが(名前の「赤」に「水」を足すと「紫」になる。瀬在丸紅子・保呂草と面識がある。紫子は保呂草を慕っており、瀬在丸は水野と出会って保呂草の最近を知っていると想定していた。)、一方で犀川の両親のことを瀬在丸であると認識していないくだりがある(pp25)など、はっきりしません。
・Gシリーズは会話が多いという印象でしたが、ページ数の関係なのか、会話でなく会話のまとめを記述している箇所がありました(pp243-244)。
・女王の百年シリーズと接続する箇所がありました。このシリーズでは、子音が真賀田四季と同じ人物が登場し、真賀田博士ではないかとリードさせるような話し方・生活をします。一方で今回、真賀田四季の人形と真賀田四季のふりをする人間が登場します。ということは、推測ですが、百年シリーズの例の女王は、各地にちらばった、真賀田四季の考えを再現できるように訓練された人間か、真賀田四季の考えのプログラムを実現できる人形のどちらかなのではないでしょうか。






本日の配当

■アウトプット 13時間
■投資 3時間10分
経費 20分
■空費 1時間30分

計 18時間



投資の内訳


■英語 1時間25分

■中小企業診断士 1時間45分
計 3時間10分


英語は、単語復習とリスニングと新聞購読と要約作成。中小企業診断士は、過去問振り返り(H21事例Ⅳ)。







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